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囲碁日記

囲碁普及への道のり

2016年06月03日

「囲碁」というゲームは、ルールを覚えてから楽しくなるために時間のかかるゲームです。
言い換えると技術を覚えて他人と対戦できるようになるまでに、どうしても根気が必要になるわけです。
いまは娯楽の多い時代。ゲームだってスマートフォン上で、いくらでも楽しむことができることもあって、囲碁をやってみようという人は少ないものです。
囲碁がある程度できる人(せめてアマ10級以上でしょうか)が増えないと、野狐囲碁だってユーザーが増えません。囲碁界全体を見渡しても、やってみようという人がいないので、ファン数が先細ってしまうのは目に見えています。ファンを増やすことは、業界にとって待ったなしのことなのです。
では何ができるのか。特に業界が何をすべきなのかについての答えを、先日行われたニコニコ超会議2016から考えてみましょう。
今回超会議では、囲碁に関連したイベントは2つありました。
最初はSUPER☆GiRLSの前島亜美さんが9路盤で鈴木歩七段に挑戦するというものでした。もちろんハンデはあって、3子局に加え鈴木七段は目隠し。プロが9路で目隠しというのはそんなに難しいものではありません。だからこそ前島さんの打ち方に注目していました。
前島さんは囲碁を覚えてまだ一年たっていません。グループのライブや舞台など忙しいスケジュール。そんな中、囲碁が上達しているとすれば、それは本気で囲碁に向き合ったということでしょう。結果はきれいな碁を打って勝利。きちんと勉強しているなという印象でした。(週刊碁にも棋譜が出ていました)
10代に囲碁が浸透するためには、同世代の著名人に打ってもらうことが不可欠。前島さんへの期待は大です。何より囲碁に対して謙虚なのがいいですね。星合志保初段がコーチについているということもいい感じ。二人は同世代でお互いに高め合っています。囲碁での露出を増やしていただき、ネット世代へアピールしてほしいものです。
もう一つのイベントは囲碁と将棋の棋士によるゲーム対決でした。
囲碁界が潤っていた時代であれば、棋士は囲碁を打つだけでよかったでしょう。バラエティ的なことをしないからこそ、棋士の権威を保っていたかもしれません。しかしいまは、棋士の魅力を発信する必要があります。ですから、超会議のトリとなった棋士のカラオケ対決は、その意外性から大いに可能性があると思っています。
今回大注目だったのは将棋の加藤一二三九段。タイトルをいくつも獲得した大御所に「ひふみん」というあだ名がついたことも画期的。囲碁界もそんな人をプロデュースするべきでしょう。
いくらネット時代とはいうものの、ひふみんが世間に知れ渡ったのは、地上波のバラエティ番組がきっかけでした。業界として、棋士をタレント化させテレビ番組での認知を狙うということも積極的にやったほうがいいのではと思っています。棋士は世間の常識から離れている人が多く、テレビ向きな人は多いはず。いかがでしょうか。
ひふみんの歌は、その独創性で絶賛されていました(ぜひ動画を探してみてください)。囲碁の認知度を上げるというのは、少しずつ業界の常識から離れることにありそうです。

 

記:内岡泰明(うちおか・やすあき)
級位者ながら囲碁界のニュースをウォッチングするのが趣味。囲碁イベントにもよく顔を出しています。仕事が早く終わった日に、家で野狐囲碁を楽しんでいる。

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